ブリッジメイトの介助サポート付き送迎サービスは、車椅子利用者の空港送迎に特化した車両を配備しています。
車椅子利用者の空港送迎における要件
車椅子利用者の空港送迎では
- 車椅子利用者と添乗者が、空港の車寄せエリアで安全・安心・迅速に乗降できること
- 旅客の持ち込み荷物が多くても、機能性と居住性が損なわれることなく、ゆったりと乗車できること
- 車体の横揺れ・振動が少なく、脊髄の損傷などの病症を持つ乗客でも、低ストレスで走行できること
を同時に満たさなければならないことが多く、特に標準的なバンはもともと商用貨物車として設計されており、そのままでは乗り味や居住性が不足する場合があります。
弊社ではこれらの課題に対応するため、以下に対応した構造メカニズムを、合法適切に設計・導入しています。
- 潤沢な室内空間を持つトヨタハイエース ワイド・スーパーロングボディ (ウェルキャブ)
- 悪天候と悪路での安全走行に有利な4WD駆動方式+LSD(駆動伝達を安定化する装置)
- 車体の振動数と振動幅を制御する足回り機構
- たくさんの荷物を積載しながらも、旅客が落ち着いて乗車できる座席配列
車椅子利用者の空港送迎で使われる車両の比較
空港送迎で使われる介護タクシーの車両について、ブリッジメイト車両と一般的な介護タクシー事業者で使われている標準バンと比較してみましょう。ただし、一般的なUDタクシー(JPNタクシー)は、除外しています。
- 比較する車両のプロフィール
| 比較項目 | ブリッジメイト車両 | 標準ハイエース | 標準キャラバン |
|---|---|---|---|
| ベース車両 | トヨタハイエース200系 (ウェルキャブ) | トヨタハイエース200系 (ウェルキャブ) | 日産キャラバンE26系 (チェアキャブ) |
| ボディサイズ | ワイド・スーパーロング・ハイルーフ | 標準幅・ロング・ハイルーフ | 標準幅・スーパーロング・ハイルーフ |
| 室内面積 | 約7.3㎡ | 約4.6㎡ | 約5.3㎡ |
車椅子利用者にとっての安心走行性能
- 車椅子利用者は、車内での乗車ポジションが通常よりも高く、また自身と車体の間に車椅子という機械的な構造を挟んで接地していることにより、車両が走行路面から受ける不安定さを通常の旅客よりも敏感に感じます。
- 特に、雨・雪・強風など悪天候の環境下で高速道路を走行する際は、走行挙動を極力安定させないと、不安やストレスを感じる場合があります。これは、運転士の技術や注意だけでは限界があります。
- ブリッジメイト車両は、4WD駆動方式と駆動安定化させるLSD機構、さらに排水性の優れたタイヤを装着することで、標準バンとは一線を引くタフな安全走行設計を実施しています。
| 比較項目 | ブリッジメイト車両 | 標準ハイエース | 標準キャラバン |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 (基本的な走行安定性) | 4WD (悪天候・悪路で有利) | 2WD(悪天候・悪路で不利) | 2WD(悪天候・悪路で不利) |
| デファレンシャルギア (車輪回転差の安定化) | トルク感応式LSD(横風・低路面摩擦で有利) | オープンデフ(横風・低路面摩擦に不利) | オープンデフ(横風・低路面摩擦に不利) |
| タイヤ | 高荷重+排水性重視(ハイドロ発生リスク低) | 高荷重+寿命重視(ハイドロ発生リスクあり) | 高荷重+寿命重視(ハイドロ発生リスクあり) |
| 安全性のまとめ | 悪天候や悪路の影響を受けにくい構造で高速道路走行で安定感 | 悪天候や悪路の影響を受けやすい構造で高速道路走行に不安感 | 悪天候や悪路の影響を受けやすい構造で高速道路走行に不安感 |
車椅子利用者専用の空港送迎車両としての機能性
- 長時間のフライトで疲れ切った車椅子利用者および同乗する旅客は、車椅子を安全・迅速に固定させることは勿論のこと、多くの荷物を積載したとしても、車椅子利用者を含む全員がゆっくりとくつろげるだけの十分な車内空間が必要です。
- ブリッジメイト車両は、室内面積においては標準バンよりも2㎡大きく、さらに車椅子電動リストの台座および添乗者の乗降口面積も20%以上広くなっています。
- 事前の要請がない限り、ストレッチャー・酸素ボンベ・特殊医療器具など大きな機材の積載は極力さけ、大型スースケース積載専用スペース・100V/220V電源・情報機器など、一般旅行者が普段必要とするものを優先させることで、機能性を高める工夫をしています。
| 比較項目 | ブリッジメイト車両 | 標準ハイエース | 標準キャラバン |
|---|---|---|---|
| 乗車人数 | 車椅子2人 歩ける方4人 | 車椅子2人 歩ける方7人 | 車椅子2人 歩ける方8人 |
| 荷物積載面積 (座席部分除く) | 約2.1㎥ 特大スーツケース 18個 | 約0.8㎥ 特大スーツケース 6個 | 約0.7㎥ 特大スーツケース 7個 |
| 車椅子リフト台座面積 | 約1.1㎡ | 約0.8㎡ | 約0.6㎡ |
| 添乗者乗降口面積 | 約1.6㎡ | 約1.3㎡ | 約1.1㎡ |
| サイドステップ面積 | 約0.3㎡ | 約0.2㎡ | 約0.1㎡ |
| 電源供給 | 2000Wh(100V/220V) 連続使用制限なし | 1000Wh未満(100V) 連続使用制限あり | 1000Wh未満(100V) 連続使用制限あり |
| 情報機器 | 天井モニター フリーWiFi 車内マイク | フリーWiFi | フリーWiFi |
| 事前要請のない機材の積載 | なし | あり | あり |
| 機能性のまとめ | 迅速な荷物積み下ろし 迅速効率的な旅客乗降 高い荷物収容能力 | 煩雑な荷物積み下ろし 許容範囲の旅客乗降 低い荷物収容能力 | 煩雑な荷物積み下ろし 許容範囲の旅客乗降 低い荷物収容能力 |


車椅子利用者の良質な車内居住空間
- 車椅子利用者は、車体の上下揺れ・横揺れ・突き上げによる体への負担やストレスは、通常の旅客よりも大きくなることは言うまでもありません。
- 脊髄損傷など振動の加速度の大きさが身体に大きな負担となる症状を持つ方の場合は、高速道路を走行する際は特に注意が必要です。車体の突き上げの発生エネルギーは、時速60km以下の街中常用域と比べた場合、時速80km以上になる高速走行ではその倍近くになります。
- ブリッジメイト車両は、高速走行時の車椅子利用者の体への負担の軽減を目的として、車両の足回り機構と車内空間の潤沢度を、標準バンから全面的に変更しています。足回り機構は、スプリングのバネレート、ショックアブソーバーの減衰率、フレームのよじれ強制、タイヤ空気圧、最大積載量など総合的に分析して最適化しています。
| 比較項目 | ブリッジメイト車両 | 標準ハイエース | 標準キャラバン |
|---|---|---|---|
| 室内の解放感 | 2列目シート撤去で解放感大 | 座席数が多いため解放感なし | 座席数が多いため解放感なし |
| 居住空間容積 (1座席あたりの換算値) | 約1.4㎥ | 約0.7㎥ | 約0.8㎥ |
| ロール(傾き)抑制 | 車体挙動安定化装置 | なし | なし |
| ショックアブソーバー(衝撃緩衝) | 柔らかめ(特注) | 硬め | やや硬め |
| バンプストッパー (突き上げ緩衝) | ストローク幅大 柔らかめ | ストローク幅小 硬め | ストローク幅中 柔らかめ |
| リーフスプリング (バネレート) | 旅客用柔らかめ(特注) | 貨物用硬め | 貨物用普通 |
| 快適性のまとめ | ゆとりのある居住空間 なめらかで少ない揺れ 乗用車の乗り味 | ゆとりのない居住空間 突き上げとロール揺れ 商用トラックの乗り味 | ゆとりのない居住空間 前後ピッチ揺れ 商用トラックの乗り味 |
ブリッジメイトの車両は、
- 車椅子利用者にとっての安心走行性能
- 車椅子利用者専用の空港送迎車両としての機能性
- 車椅子利用者の良質な車内居住空間
を重視した設計を行っており、車椅子利用者の空港送迎や、荷物の多い長距離の移動を、より快適で安全なものにすることを重視しています。
